恵比寿で下車して山種美術館を目指しました。山種美術館で「花と鳥の万華鏡」を観賞しました。

 午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので、山下裕二監修の『超絶技巧美術館』(BT BOOKS)を読みました。アイアン澤田の生人形や会田誠の「滝の絵」などと出会えます。恵比寿で下車して山種美術館を目指しました。山種美術館で「花と鳥の万華鏡」を観賞しました。速水漁舟の「牡丹花(黒牡丹)」が有り黒い牡丹で驚いたものです。岡本秋暉の「孔雀図」は姿勢を低くしながら片足で立つ雄と、うずくまる雌の対比を描いたものでなかなか美しいと思いました。狩野芳崖の「芙蓉白鷺」は白い鷺が描かれているだけの単純な構図に収まっています。遠目にはハイビスカスの花が十輪程見えて美しいです。橋本雅邦の「老松巣籠鶴」は松の上に二匹の鶴が止まっている構図で単純な中にも生まれたばかりの幼い子供が餌を摘んでいるのが分かり微笑ましくなりました。 荒木寛畝の「雉竹長春」は目の回りが真っ赤な雉がいるだけの構図で、単純の中に美しさを極めています。上村松篁の「白孔雀」は白い孔雀が気の遠くなるような長い羽根を伸ばしている構図で単純の中にも美しさを極だたせています。同じ作者の「千鳥」は千鳥が二匹居て傍らにはハイビスカスの花が三輪程咲いている単純な構図にまとめたのが手柄と言えそうです。西村五雲の「犬」は朝顔が咲いている手前に犬が居る構図で単純な美しさを醸しています。山口峰春の「芍薬」は壺に生けた赤、白、ピンクの芍薬が咲き誇っている構図で色彩の謳歌と言えるでしょう。竹内晒鳳の「みみずく」はユーモラスな作品で烏瓜が下がった枝に木菟が居る構図でおっとり構えた木菟にどうしてもユーモアを感じてしまいます。