東京で降りて丸の内北口の東京ステーションギャラリーで「ピカソと20世紀美術」を観賞しました。

 午後は12時1分発快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので『小林秀雄全作品』所収の『ランボオ詩集』を読みました。主人公の語りが「俺」となっていて男らしい感じがします。脚注も同じページに有るので、有り難いですね。赤羽で乗り換えて12時17分の快速大船行きに乗りました。東京で降りて丸の内北口東京ステーションギャラリーで「ピカソと20世紀美術」を観賞しました。三階に上がるとパネルには「ピカソはその長い生涯で幾度となくスタイルを変えた、またその節目にはだいたい女性関係が始まったり終わったりしていたといわれます。」と有りピカソの多彩な女性遍歴を暗示していました。パブロ・ピカソの「座る若い男」はデフォルメされていない男の絵でなかなか男前に描かれていました。ワシリー・カンディンスキーの六枚の版画が有り「月景の中の二人の婦人」が有り左側の婦人は黒いマントを被っていて右側の婦人は灰色のマントを被っています。パブロ・ピカソの「黄色い背景の女」は言葉通りの黄色い背景の前に独りの女が佇んでいます。顔が左側が紫色で塗り潰されていて、右半分は青い色で塗り潰されていて首筋も首筋も同様です。現実には有り得ない肖像だと思ったことでした。マルク・シャガールの「山羊を抱く男」はいかつい男が山羊を抱えています。なかなか面白い絵だと思ったことでした。七角形の部屋に入るとジュルジュ・ルオーの版画が九点有って大いに楽しめました。「廃墟に滅びたり」の上にはキリストの顔が見え、下には頭蓋骨が見え上にフランス語で「GUERRE(戦争)」と書かれていました。二階に降りるとジャン・(ハンス)・アルプの「鳥の骨格」が有り白い鳥が黄色い息を吐いている構図で滑稽感を感じました。ポール・デルヴォーの作品だと思うのですが、無題の作品が有り二人の女が居て恥毛の露わにして全裸の状態です。奥の鏡に映る姿を数えると四人が居ると言うことになってしまい、ちょっと変ですね。ルイーズ・ネルソンの「スカイ・リフレクション」は黒い木と黒いペンキで塗り立てられていて真っ黒な物体です。その後にはアンディー・ウーォホルの「マリリン」が有りマリリン・モンローの見慣れた顔を眺められてほっとしました。