三菱一号館美術館です。「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 私の印象派」を観賞しました。

 午後は12時21分発の快速新木場行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたので、森見登美彦著の『有頂天家族』(幻冬舎)を読みました。まるで落語のようなナンセンスな物語で笑ってしまいます。赤羽で乗り換えて快速大船行きで移動を続けました。東京駅で下車して丸の内南口を出ます。JPタワーKITTE沿いの歩道を直進し、横断歩道を渡って左折して直進します。すぐ煉瓦造りの建物が見えてきます。三菱一号館美術館です。「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 私の印象派」を観賞しました。先ず会場に入るとヨハン・バルトルト・ヨンキントの「曳船道」が有ります。運河が見えているのに船は見えません。一人の男が馬に乗っているのが遠景に見えます。船を曳くために馬を用意したのかどうか分かりませんでした。カミーユピサロの「棚」は素朴な絵画で、農村の日常の一齣を定着していて好感が持てました。第二室に入るとウジェーヌ・ブーダンの「オンフルールの港の祭」「ブルターニュの海岸」「ポール=マルリーの洪水」の四作が並んでいて「牧草地」は広々とした高原で牧草地が広がっている光景で深く息を吸い込んだような気分になれました。青空も広がっていて気分が良く感じました。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「花摘み」は中心に男女が居て花壇の花を摘んでいます。周囲は一面の緑の光景です。フィンセント・ファン・ゴッホの「オランダの花壇」は黄色、白、赤い花が一杯の花壇の様子を描いています。花は私の想像ですがチューリップが植えられているのでしょう。次の部屋へ入るとピエール・オーギュスト・ルノワールの「髪を編む若い女」「猫を抱く女性」「少女の頭部」「アンリオ夫人」はパネルに寄ると焦げ茶色の眼、赤い唇の女性が襟ぐりの広いアンリオ夫人は、パリの劇場で活躍する女性であると。」と有り派手な姿を相応しいと思ったことでした。バチィスト=カミーユ・コローの「芸術家のアトリエ」はまだうら若い女性がキャンバスに向っています。絵を描こうとしている所です。エドガー・ドガの「舞台裏の踊り子」パネルに寄ると手前の若いバレー・ダンサーと、彼女を眺めているパトロンの男性から、ドガの皮肉な眼差しが読み取れる」と有り中年の男性が踊り子のパトロンではないかと思ったものでした。静物画の部屋ではエドヴァルド・ドガの「牡蛎」が有り実物にそっくりで、私も食べたくなって困ったものでした。(写真はピエール・オーギュスト・ルノワールの「猫を抱く女性」です。)