国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。不条理な作品が多かった「マグリット展」を楽しみました。

 午後は12時41分発の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では窓の外の風景を眺めて茫洋としました。こんな一時を持つのが贅沢だと思いました。池袋で乗り換えて原宿で下車しました。明治神宮前で下車して乃木坂で下車します。六番出口を出ると国立新美術館はすぐ近くです。国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。最初に会場に入ると1920年の「風景」が有り赤、緑、ピンク、黄色などの色彩で分割された木が一本描かれているばかりで、木の種類は何だか分かりません。1922年の「女たち」は茶色の髪をして性器が茶色に塗り潰されているだけで、表情は描いてないのでどんな表情なのが全く分かりませんでした。1924年の「心臓の代わりに薔薇を持つ女」は金髪で大きな乳房の女が腹部に一本の薔薇を抱いています。1926年の「困難な航海」は目玉の付いた一本の棒が一本有り、テーブルの上には模造品の手が一羽の鳩を捉えています。遠くの壁には荒れた海が見えます。天井に掛けられた黒い布が困難な航海を暗示しているらしいと思いました。「火の時代」はインディアンらしき男が炎を手玉に取っている光景で全身は赤いのに左手は真っ白で奇妙な印象が残りました。「恋人たち」が二点有り、どちらも白い布で覆われているので顔は全く分かりません。左の作品は接吻をしているのが見て取れます。右の作品は男女が並んでいるだけで何をしているのか全く分かりません。1927年の「田園」は日本の白い木が中央に置かれていて、パネルに寄ると新しいオブジェの想像を目指したものらしく、半ば成功していると思ったものでした。「不穏な天気」は海の上に女性の裸体、コントラバス、雲が並んでいる光景で現実には存在しない光景を作り上げようとしたルネ・マグリットの狙いが有ったのでしょう。「呪い」は青空の上に無数の雲が浮かんでいる光景で美しい作品です。なぜ「呪い」なのか全く分かりませんでした。不条理な作品が多かった「マグリット展」を楽しんで自宅に帰ったものでした。