上野で下車して東京藝術大学で「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」を観賞しました。

 午後は13時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。赤羽で乗り換えて13時17分の快速大船行きで移動を続けました。上野で下車して東京藝術大学で「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」を観賞しました。今日から始まる美術展なので私は観るのは初めてです。河鍋暁斎「蒙古賊船退治図」が有り荒れた海の上に太陽が荒々しく輝いていて河鍋暁斎の表現は荒々しさに驚いたものでした。歌川芳虎の「蒙古賊舟退治図」は錦絵風の日本画に四人の神々が蒙古の舟を退治している構図で海に溺れている蒙古の兵士が見えました。それから海に落ちている蒙古の兵士も見えました。河鍋暁斎の錦絵「海上全人代寿」はイギリスから購入した蒸気船の順銅丸を描いていてパネルに寄ると徳川家茂勝海舟坂本龍馬も乗船したと言うことで歴史の勉強のお復習いが出来たことでした。歌川芳虎の「万国名勝尽競之内仏蘭西把里首府」はパリに行ったことの無い歌川芳虎が想像を膨らませて作り上げたものだと聞いて想像力の逞しさを感じたものでした。地下二階に降りると同倉秋水の「悲母観音」が有り悲母観音の下に丸い球体に包まれた少年が見えるのですが、正体ははっきりしませんでした。国立西洋美術館の常設展も見てみました。14世紀シエナ派の「聖ミカエルと龍」は聖ミカエルが槍で龍を突き刺している構図で竜の上に乗っていて龍が弱そうな感じで気の毒になってしまいます。ベーテル・パウルルーベンスの「眠る二人の子供」は真っ赤な?をした二人の金髪の子供たちが眠っています。画家の兄の子クララとフィリップだと考えられるそうです。コルネリウス・デ・ヘームの「果物籠のある静物」は小品ながら私の好きな作品です。葡萄、桃、烏瓜などが生き生きと描かれていて本物の果物を見ているような気がします。カミーユピサロの『立ち話』は田舎の日常の一齣を切り取っています。一階に降りるとウイリアム・アドルフ・ブーグローのあどけない『少女』と出会えます。その隣にはダンテ・ガブリエルロセッティの『愛の杯』が飾られています。真紅のローブを着た若い女性が金色の杯を口元に掲げ飲み干そうとしています。パネルに寄ると恋人同士が酌み交わす『愛の杯』で有るらしく二人の幸せを祝福したものでした。(写真は小林永濯の「菅原道真天拝祈祷の図」です。)