国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。

 午後は快速新木場行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたので、森岡正博さんのテクスト、寺田にゃんこふさんの漫画で『まんが哲学入門』(講談社社新書)を読みました。まんまるくんは「こんな風な「私」は宇宙の中でただひとつのような気がするんです。」と言います。第3章の「私」とはからの抜き書きです。池袋で乗り換えて原宿で下車しました、原宿で乗り換えて、我孫子行きに乗って乃木坂で下車します。出口6番から出ると国立新美術館のはすぐ近くです。国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。先ず2階に上がるとルネ・マグリットの大きな写真が有り髪を七三に分けていてなかなかのハンサムです。眠ったように眼を瞑っているのが印象的でした。1927年の「プリム・ヴェール」若い女が緑色のドレスを着ていて赤いカーテンの裏に隠れようとしています。1927年の「女盗賊」は全身黒い衣に覆われていて表情も見えません、ルネ・マグリットの悪意を感じたものでした。1928年の「風景の魅惑」はPAYSAGE(風景)と書かれてていて額縁が一つ有るだけで、隣には箒が置いて有ります。マグリットのユーモアを感じたものでした。1928年の「新聞を読む男」は四つの部分に分かれていて右上には新聞を読む男が描かれているのですが、他の部分はテーブルと椅子が置いてあるばかりで、新聞を読む男は見当たりません。またしてもマグリットの悪意を感じたものでした。1935年の「ジョルジェット」は美しい女の首が空中に浮かんでいて、窓からは青い海が見えます。手前には一本のローソクがあり女の顔を照らしています。1933年の「終わりなき認識」は球体が宙に浮かんでいて窓の外には山々が連なっています。有り得ない風景画だと思ったことでした。1943年の「炎の帰還」は仮面を付けた男がシルクハットを被り、全身黒づくめで街々の上で佇んでいます。全世界が燃え上がっているようで人の不安を誘う絵だと思ったことでした。1940年の「不思議の国のアリス」は湖の手前に眼が付いた樹が見えます。雲の中には目鼻の付いた雲が有ります。1942年の「空気の平原」は大きな緑色の木が見えます。一枚の葉っぱのように見えるので、背景には連山が見え空は雲が多い天気です。(写真はルネ・マグリットの「大家族」です。)