先ずは725大教室で演劇論の授業と取り組みました。

 今日から授業が始まります。12時2分発の南船橋行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)を読みました。「未解決のままでいいものを、何故私たちはわざわざ重くしてしまうのだろう」と有り人生を上手に生きることを教えてくれる一冊です。南越谷で降りて東武スカイツリーラインに乗ります。文教大学は徒歩十分です。先ずは725大教室で演劇論の授業と取り組みました。先ずは学生諸君も良く知っている「エディプス・コンプレックス」に付いて語りました男子が、同性の親である父を憎み、母に対して性的な思慕を抱く無意識の傾向に付いて語りました。それから知らずに父を殺し、母を妻とし、子までなしたオイディプスの悲劇。このオイディプスの行為を通じて、ソポクレスは人間の選択の自由と責任について重い問いを発していることを語りました。4年生のゼミでは『ちくま評論選』(筑摩書房)を読みました。大江健三郎氏は「長男光が、知的な障害を持っていること、そして私ら家族が、彼の作る音楽を楽しみになんとか暮らしてきたことは、たびたび書きました。なんとかというのは、つぎつぎに困難は起こり、かつ自然乗り越えてこちれたからです。」と有り大江家の困難な生活に思いを馳せたものでした。次は港千尋さんの「断片化と全体」を読みました。要旨には「自然科学の方法論は、観察とデッサンによって自然をとらえることから、コンピュータで丸ごとデータ化をしたものを研究する形に大きく転換した。効率と秩序を求める現代社会に対応した教育の中で私たちの自己も断片化しており、刺激/反応のサイクルに疲れた人々はフェティシズムに逃避を求めている。」と有りました。学生諸君に紙を配って近況を尋ねる短文を書いてもらいました。Sさんは先週室内楽合奏団の手伝いに大袋へ行きました。駅の近くにお洒落なカフェが有り料理も美味しかったです。Kさんは「最近はまっていることが有って、編み物です。お母さんが得意で私のカーディガンを編んでくれて、それが切っ掛けでお母さんに教わりつつ今、マフラーを編んでいます。なかなか難しくて、手と目が痛くなります。」と有りました。