2限は久し振りの「ランボー読書会」となりました。

 2限は久し振りの「ランボー読書会」となりました。相棒のFさんとミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読んだのですが、しばしば出てくる長文や難解な語句などに悩まされました。大部分はパリ・コミューンに関するもので「フランス帝国は崩壊した。プロシアの兵士たちは大手を振ってパリの中を闊歩している。良き社会は死んでしまった。(中略)ランボーが詩人に付いて語るときは、常に詩学を構成しようと努力していることが考えられる。詩人は理性的な乱脈を実践しながら顔の上に疣を植え付ける行為をする者である。」と語られていてヴェルレーヌとの同性愛や「見者の詩学」などを想い出したことでした。「見者の詩学」の中に有る「詩人は長期間の破壊的で計算された錯乱によって見者になる。」と言う言葉を想い出したことでした。12時10分に「ランボー読書会」を終えて学食の二階で鉄板を食べました。予期に反してお肉ではなく、ハンバーガーだったのが意外でした。教職員懇談室で食べたのですが、先客が一人居て楽しい会話をしました。学内のファミリー・マートで大きめのティッシュ・ペーパーを買っておきました。この所、花粉症を患ってくしゃみや鼻血が続いています。困ったものですね。3年のゼミでは『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を読みました。先ずは「指標」でパラテクストと言う言葉が紹介されます。パラテクストは表題、序文、献話など、それから出版年、著者略歴、種々の注記などがパラテクストに当たると説明されています。レオンヴェルトに捧げた献話の問題点も考えてみました。献話には大人と子供の二項対立が見えます。子供の視点から大人の世界を見ると「何だか変だぞ。」と言う異化効果を紹介しました。「吾輩は猫である」の猫の視点から人間の世界を見ることも同じことですね。最後に学生諸君の近況を尋ねる紙を配って書いてもらいました。次回は発表を行ってもらううつもりで、Iさんには「宿命の女」とYさんには「シュールレアリズム」を発表して貰う予定です。(写真はマルク・シャガールの「サーカス」です。)