3限の演劇論ではシェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』に付いて語りました。

 3限の演劇論ではシェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』に付いて語りました。人生を七幕の芝居に見立てた有名な台詞が有ることも語りました。「世界はすべて舞台、男も女もみんな役者にすぎぬ……」と言うのですね。演劇とは、変身願望、仮装へのあこがれの発露である。演劇こそが、娯楽の少なかった当時の民衆に、ふだんの自分とは違うものに変身できる機会を提供するものだったと、と言うことも語りました。男性ならロミオやハムレットに、女性ならジュリエットやクレオパトラに変身する演劇というバァーチャル・リアリティー(仮装現実)に民衆が熱狂したのも不思議ではないと語りました。今日のゲーム熱と同様であることもお話ししました。演劇が栄えるには常設館が要ることもお話ししました。イギリス最初の常設劇場は「シアター座」と呼ばれ、それと競い合う劇場も当時、発展中のロンドンに建設された。「グローブ座」と名付けられたシェイクスピアの本拠地も一五九九年に完成する事をお話ししました。四年のゼミでは黒崎真政男さんの「私はどこへ行く」の続きを読みました。二十一世紀はデジタル・テクノロジーに寄る一望冠詞の装置の時代である。現在では、デジタルの眼によって蓄積されたデータベースとしての存在となった。と有り「私」の在り方を考えるヒントになりました。次回のプレ卒論の発表者を決めておきました。H君とK君にお願いするつもりです。モネの絵画を紹介するDVDを観てから、学生諸君の近況を聞く紙を配って書いてもらいました。「春休みは就職活動を控えながらも、サークルに顔を出したり、バイトをしたりの毎日でした。」「二月に沖縄に行ってきました。海やひめゆりの塔などたくさんの場所へ行ってきました。様々なことを学んできました。「春休みには運転免許をとりに山形県へ合宿に行ってきました。大学が始まってから教育実習のことでバタバタしています。あと一カ月で実習へ行くと言う気持ちになっていないので、かなりの不安がありますが、何とかして一カ月間乗り切りたいです。」と有り頑張ってくれることを祈ったものでした。