国立新美実館で「ルーヴル美術館展」を観賞しました。

 午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたので、車中ではドミニック・ローホーさんの『「限りなく少なく」豊に生きる』(講談社)を読みました。「アポイントは自分自身ととってから」「eメールは5行以内で収まる内容に決める」などのシンプルに生きるための知識が沢山盛り込められています。自筆のサインも有り「From Dominique to you」と付けられていて私の愛読書の一つです。池袋で下車してJR内回りに乗ります。原宿で下車して徒歩で明治神宮前に移動します。綾瀬行きに乗ると表参道、乃木坂と二駅で乃木坂に着きます。乃木坂で下車して六番出口から出ると国立新美術館はすぐ近くです。1600円のチケットを買って館内に入ります。シドンの「彩色墓碑」が有り女性と子供が描かれていて、若くして亡くなった母親のための墓碑だったそうです。ジョセフ=マリー・ビィアンの「アモルを売る女」は女性たちの髪形、衣服やサンダル、脚付きの香炉なども詳細に描かれていて驚いたことでした。アブラハム・ホンディウスの「鳩売り」は老人が二羽の鳩を売ろうとしている姿で、下の籠には二羽の鳩が居ます。鳩が売り物になることが良く理解できない私でした。バルトロメ・エステバン・ムリーリョの「物乞いの少年(蚤をとる少年)」は貧しい少年が蚤を取っている姿で過酷な現実に直面している少年を憐れみの念を込めて描いてました。ジャン・ミシュランの「旅籠屋で休息する兵士たち」は両端に黒いマントを羽織った二人の兵士が立っています。人物の表情が巧みに描き分けられていて、好感が持てました。ジャン=バティスト・グルーズの「割れた水瓶」は純潔の喪失をテーマにしているそうで、割れた水瓶や、白い服の乱れ口から零れ落ちそうなバラの花が描かれていて彼女の純潔の喪失を現しているそうです。トーマス・ゲインズバラの「庭園での会話」は左に女性が居て、右には男性が居て、何事かの会話を交わしているものと思われます。風景が見事に調和しています。フランソワ・ブーシェの「オダリスク」はほんのりとバラ色に染まったふくよかな身体を惜しみなく露わにしている女性像でイスラム後宮の美女を意味する「オダリスク」と言うタイトルに相応しいことだと思いました。