3限の演劇論では「女王は名優だった」と題して劇場国家に付いてお話ししました。

 11時42分の南船橋行きで移動を開始しました。車中では座席を確保できたのでジャン・グルニエの『孤島』(竹内書店)を読みました。「猫のムールー」の中にこんな言葉が有ります。「動物たちの世界は、沈黙と飛躍からつくられる。(中略)「彼らの睡眠は、われわれの初恋とおなじほどにひたむきである。アンタイオスの大地とあの太古のむすびつき、それをこの上なくまじめに、いまなおくりかえしているのは、動物たちである。」と有りました。元荒川の河川敷で紋黄蝶を見掛けました。12時20分には大学に着き構内の自動販売機で南アルプスの天然水を買っておきました。ティーチング・アシスタントのH君と一緒に725教室にハンドアウトとリアクションペーパーを配布に行きました。3限の演劇論では「女王は名優だった」と題して劇場国家に付いてお話ししました。エリザベス1世が「処女王」として君臨した時に、各場面に相応しい名演技で難局を乗り越えたこともお話ししました。「君主たるものはみな舞台に立たされ、全世界からの視線に晒されていることもお話ししました。
 4限の4年生のゼミでは吉見俊哉氏の「ディズニーランド」を輪読しました。ディズニーランドが外部の現実世界から完全に分離された空間であることや、自らが主体として世界の上に立ち、世界全体を見たいという欲望や、従来の遊園地が塔などに登って世界を俯瞰し、特権的な眺望への意志を娯楽の中心としていたのに対して、東京ディズニーランドは外部の現実を最大限に排除した空間的な自己完結性を特徴とすることも学びました。学生諸君の近況を聞いたら「大学4年生になり、学校に行くことも少なくなってきた。友人と合うことも残り少ない。」「ここ最近はテニスコーチ、部活とテニス漬の日々です。以前に比べたらテニスの練習量は減っていますが、逆に調度いいと思います。「学校のサークルでお笑いが有ります。木曜の放課後を見てきました。」「卒論の方針が固まったので、資料を集めを行なおうと思う。またこれだけでは物足りないので、TRPGとの関連についても考察したい。」「最近は就活とバイトで日々の日程が詰まっていて体が疲れがちです。総合職の案内ばかりで行き詰まってしまっています。5月に入れば一般職の案内も増えていくと思うので。頑張っていきたいです。」と有りました。