上野で下車して東京都美術館で「大英博物館展」を観賞しました。

 私が家を出る頃は晴れ間が広がって、気持ち良い一日になりました。午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。私が出掛ける頃は青空が広がって気分が良いですね。車中では幸い座席を確保できたので友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。カミーユピサロの「立ち話」に触れて、こんな言葉が有ります。「僕も若いころなら凡庸な作品として取り合わなかったでしょう。と言うのは、ぎらついた芸術的野心や企てが全く見えないのですから。ところが最近ピサロが胸にしみて来るのです。(中略)「ピサロが好き!と言える人は相当美術に目の肥えた人かもしれません。好きな画家の加えてもらいたいものです。」と有りました。赤羽で下車して12時17分の快速大船行きに乗ります。上野で下車して東京都美術館を目指します。「大英博物館展」を観賞するのは二度目となるのですが、飽きることは有りません。シニア料金1000円を支払って会場に入ると10分待ちの長い行列が出来ていました。先ず会場に入ると「クローヴィスの槍先」が有り1万4000年頃に完全な現生人類が北アメリカに移住に成功したことを示す、最も確かな証拠だ。」と有りました。「ヒスイ製の斧」は機能性より美を追求しているようにも見えると、パネルには書いてありました。確かに美しい斧で惚れ惚れした気持ちになったことでした。「アウグストゥス帝の胸像」はなかなかハンサムの男の胸像で、広大な帝国の各地に自身の胸像を立て、その内250体以上が現存しているそうです。一階に上がると「六博ゲームをする人物像」が有り六博と呼ばれたゲームに興じる二人の人物が表現されていました。国立西洋美術館の常設展もシニアは無料で見られるので見てみました。ヨハネス・フェルメールに帰属「聖プラクセディス」は美しい女の人が赤い衣装を着ていて、殉教者を看護し、遺体を埋葬したことで知られているそうです。エドゥアール・マネの「花の中の子供」花々に囲まれた中に一人の子供が居て、笑顔を見せています。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリハ風のパリの女たち(ハーレム)」は真ん中の女性が一番美しいと思いました。同じ作者の「ばらをつけた女」などを楽しんで国立西洋美術館を後にしました。