東京ステーション・ギャラリーで「ピカソと20世紀美術」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『「限りなく少なく」豊かに生きる』(講談社)を読みました。自分の頭が混乱していることに気づくこと、これが明晰さを取り戻すための初めの一歩です。当たり前のことですが、頭を占める悩みについては、先ず何が問題なのかを整理してみる必要があります。」と有りました。赤羽で下車して12時44分発の快速磯子行きに乗ります。東京駅で下車して丸の内北口へ急ぎます。東京ステーション・ギャラリーで「ピカソと20世紀美術」を観賞しました。先ず1000円のチケットを買って三階の会場に入るとパブロ・ピカソの「座る若い男」が有り、作家マヌエル・リバースの肖像だと言うことです。この翌年ピカソは初めてパリを訪れ画廊や美術館を巡り、パリの歓楽的な空気に触れました。マン・レイの「蝙蝠傘とミシンが手術台の上で出会ったように美しい」が有り、マン・レイは彫刻やオブジェ、絵画やコラージュ、アッサンブラージュなどの多彩な手法を手掛けたそうです。パブロ・ピカソの「黄色い背景の女」は黄色の壁を後ろにした女性像で顔はデフオルメされていて、二つの部分に分けられていて鼻も付いていません。ジュルジュ・ルオーの「これでお終いだよ、おやじさん!」は息子に面しているおやじの傍らには骸骨が居て死が遠くないことを暗示しています。二階に降りるとハンス・アルプの「鳥の骨格」が有り、パネルに寄ると多くの技法を試みた人であり、鳥はユーモアに満ちた表情をしています。黄色い息を吐いています。アンディ・ウォーホルの「マリリン」は10面にマリリン・モンローの画像が映し出されていて、繰り返しの効果を上げています。上野で下車して国立西洋美術館に向います。シニアは常設展も無料で見られるので見てみました。ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァの「キリスト降誕」やディルク・バウツ派の「二連祭壇画 悲しみの聖母と荊冠のキリスト」、ベーテル・パウルルーベンスの「眠る二人の子供」、ピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」、ポール・ゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」、ジュルジュ・ルオーの「リュリュ(道化の顔)」などを楽しんで国立西洋美術館を後にしました。自宅に帰る頃は晴れ間が広がって爽やかな一日になりました。