Bunkamuraザ・ミュージアムで「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので細かい雨が降っているのでドミニック・ローホーさんの『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)を読みました。放棄のメタファーとしての雨の章に、雨は事前に感知する人がいるかと思えばただ濡れるだけに留まる者もいる。落ち込む時、困難な時期、苦労、痛み、悲しみなどはすべて私たちの存在条件の一部を成している。それをありのまま、誇大視することなく受け入れてみよう。すると後から訪れる喜びを数倍も嬉しく感じられるだろう。逃げ出すことは何の意味も成さないのだ。」と有りました。渋谷で下車してBunkamuraザ・ミュージアムで「ボッティチェリルネサンス フィレンツェの富と美」を観賞しました。手帳に当たると、これで三回目となるのですが、毎回新たな発見が有り、飽きることは有りません。マリヌス・ファン・レイメスヴァーレに基づく模写「両替商と妻」が有りに両替商は金貨や銀貨を念入りに数えているのですが、隣の妻の目は目を虚ろに開けています。背景には子供が居て両替商と妻とが健康な家庭を営んでいることが想像されました。偽ピエル・フランチェスコ・フィオレンチーノの「聖母子と洗礼者ヨハネ」は幼子に合掌している聖母が居て後景には洗礼者ヨハネが立っています。「額縁」が有るのですが、オリジナルな物であると念が押されていました。フィレンツェの画家「出産盆」が有り出産盆とは円形または多角形の鍍金された額縁に囲まれた両面に絵画が描かれた盆のことをいい、子どもの誕生を祝う儀礼で使用されたと有りました。