上野で下車して東京都美術館で「大英博物館展」を観賞しました。

 母の日と言うことで娘が花束を持って来てくれました。カーネーションや百合の花も入っていて美しかったですね。午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中でで幸い座席を確保できたので友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。ギュスターヴ・クールベの「波」付いてこんな記述が有ります。「写実主義の巨人と言われるクールベ。それにしても、何と非情な目のレンズなんでしょうか。もうがっふりと対象に迫り、気分や情緒など一切抜きにして、即物的に描き切り、臆するところもありません。」と書かれています。上野で下車して東京都美術館で「大英博物館展」を観賞しました。シニアのチケットは1000円で入れるので安くて助かります。先ず会場に入ると「古代エジプトの棺」が有り赤と黒とに彩色されています。中に何かが入っているかどうかが気に掛かります。「玉�懿」はパネルに寄ると古代中国の良渚文化の埋葬地では、死後に強い効力をもち、遺体を腐敗から守ると考えられていた�懿が多く発見されている。」と有りました。「金製のゾロアスター教徒像」はゾロアスター教ペルシャの国教だったが、ペルシャ人は自分のやり方に従う限り、他教にも寛容だったそうで、吐息で聖なる火を汚さないように、口を覆っています。ミトラス像はペルシャ発祥のミトラス教はローマ帝国全体に広がり、この像では、ミトラスが雄牛を殺し、犬と蛇がその血を舐めている。上記のことをその像が忠実に描ききっていました。2階に上がると「柿右衛門の象」が有り、赤と青で彩色されています。柿右衛門様式はヨーロッパ人の好みに良く合い、オランダ人に寄ってヨーロッパに送られたそうです。国立西洋美術館の常設展もシニアは無料で見られるので見てみました。ベーテル・パウルルーベンスの「「豊穣」は中心に女神が居て二人の天使が従っています。長い壺の中には葡萄などが入っていて豊穣さを表しています。マリー=ガブリエル・カペの「自画像」が有り胸元を大胆に開いていて、青いサテンの衣装を着て、髪も同じ色のリボンを付けています。ギュスターヴ・モローの「牢獄のサロメ」、同じ作者の「ピエタ」などを楽しんで国立西洋美術館の常設展を後にしました。