程なくFさんとの「ランボー読書会」が始まり、ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。

 9時40分のしもうさ号海浜幕張行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので『アラゴン、自らを語る』(冨岡書房)を読みました。『ブランシュ』で−−誰も誰も本気にしないでしょうが本当なんです。−−フィリップ君がマリー・ノワールを絞め殺すなどとは、事実そうなるまで私は知らなかったんです。」と有りぷらん無しで書き始めるアラゴンの作風が良く表れています。10時20分に大学に着き構内の自動販売機で南アルプスの天然水を買い出勤簿に印鑑を押しておきました。程なくFさんとの「ランボー読書会」が始まり、ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。「抹消線はそれが取り除く物より明白だ。ヴェルレーヌを通じて、ランボーはこの痕跡を理解することができるような力の影響力に出会ったのだ。オフィーリアの詩あるいはマクベスの魔法使いの魅力に出会って歌のことを考えたのだ。ベルレーヌの有名な詩のことを我々は知っている、作詩法と名付けられた作品だ。その中で奇数韻をランボーは好まなかった。言葉の錬金術の挿絵は「涙」という題名の元に別な版があることも知られている。それはアレクサンドランで構成されていて神曲のような作品をこっそり見つけだすために音節の詩句を見つけだす前に留まるのだ。」と有りました。「ランボー読書会」が終わってから学生食堂の二階で鉄板を食べました。ハンバーグ、味噌汁、サラダも付いていて美味しかったですね。3年生のSさんの象徴主義に付いての研究発表が有りました。グスタフ・クリムトの「接吻」の紹介が有りました。O君の発表はローマの公衆浴場のテルマエに付いてのもので社会生活の中心になっていたとの発表が有りました。それからマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)の輪読に移りました。局外の語り手に付いて学びました。第10章の王様の住む星では「王子は知らなかったけれど、王様にとって、世界はいとも単純にできていたんだ。人は誰でも、自分の家来なんだから。」と言うのが局外の語り手の良い例になります。学生の近況を尋ねたら「長かった髪を切り、気持ちもなぜかスッキリしました。」「火曜日に台風が来ましたが、日中ではなく夜中だったために何の恩恵にもありつけませんでした。」「今日のクロード・モネのビデオで、何度か美術館でモネの作品を見ていましたが、作品をつくるに当たっての背景を知って感動しました。」「最近自分の時間が少なくて、睡眠時間を削る生活をしていたら体調を崩しました。読みたい本が有るのに読む時間がなくて残念です。」と有りました。