ブリヂストン美術館を訪問して「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『「限りなく少なく」豊かに生きる』(講談社)を読みました。「自然の中で「何もしない」経験をする。海岸で拾う小石は確かに美しいかもしれません。でも、そこから説教を引き出そうとは誰も思わないでしょう。「心の安らぎのために、こうして美意識を養うべきだ」と考える必要もまったくありません。実はそこでなすべきことは「何もない」のです。このようにただ自然と向き合うのも素晴らしい経験です。」と有りました。
 東京でで下車して八重洲中央口を目指します。ブリヂストン美術館を訪問して「ベスト・オブ・ザ・ベスト」を観賞しました。明日からビルの新築工事に入るそうで、休館すると言うことになっていて、これが最後の機会になります。先ずはシニア料金1000円を支払って会場に入ると、ギュスターヴ・カイユボットの「ピアノを弾く若い男」が有り、ピアノを弾く若い男の指先までピアノに反射していて美しいですね。クロード・モネの「睡蓮の池」は池に浮かぶ睡蓮を描いたもので、向こう岸の柳の枝葉と夕暮れが近付つきかけた空が映っていて美しいですね。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「少女」は美しい青い目をした少女像で髪は金髪で無造作に長く放置しています。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「すわるジョルジェエット・シャルパンチィエ嬢」は椅子に座っている少女像で、パネルに寄るとルノワール肖像画かとしての名声を得るきっかけの一つになったそうです。藤島武二の「黒扇」は留学先のローマで描かれた女性像で、大胆な筆遣いで描かれたヴェールと扇は、当時のヨーロッパのスペイン趣味を反映したものであると書かれています。帰路は上野で下車して国立西洋美術館の常設展も観賞しました。アンドレア・デル・サルトの「聖母子」が有り幼児キリストを左手で抱きながら親密そうに微笑んでいる聖母が居ます。聖母は赤いドレスを着ていて美しい顔立ちをしています。エドワール・マネの「花の中の子供(ジャック・オシュデ)」は草むらに少年が居て花に取り囲まれていてます。少年は満足そうな微笑みを浮かべていて幸福感たっぷりの画面です。ピエール・オーギュスト・ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」や、カミーユピサロの「立ち話」などを楽しんで国立西洋美術館を後にしました。