演劇論では「悲劇のなかの反逆者たち」と題してお話ししました。

 11時52分の各駅停車東京行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので森岡正博さんと寺田にゃんこふさんの『まんが哲学入門』(講談社現代新書)を読みました。「宇宙の中に人間をも含む様々な生命が次々と生み出されています。宇宙は、それら無数の生命たちに、それぞれ独自の生誕肯定を、次から次へと達成するたのめに、それらの生命たちを生み出しつづけているのではないでしょうか。」と有りました11時30分に大学に着き、同僚のA先生が従業を終えて帰路に着く時間を見掛けました。構内の自動販売機で南アルプスの天然水を買い次回の「ヴェニスの商人」と次の「から騒ぎ」のハンドアウトを作って多文化コースの助手のMさんに手渡しておきました。程なく演劇論のティチング・アシスタントが来て725教室に向いました。今日は大橋洋一さんの著作を利用して作ったハンドアウトを使って講義しました。「悲劇のなかの反逆者たち」と題してお話ししました。自国の文化を異文化と見る作家の透徹した眼差しが有ることも指摘しておきました。4限の4年生の卒業研究では始めにMさんの研究発表の「読書における子どもの心の形成」に付いての発表が有りました。「労働と遊び、学習はそもそも子どもの生活の中では一体であり「ものをつくりだす」行為としての労働は、概して喜びに?がるという点で、子どもの労働は遊びに近い要素を持っているとの指摘が有りました。発表が終わって萱野稔人氏の「ナショナリズムは悪なのか」を輪読しました。国家は最高の意志決定権を持っている。法を定めて人びとの行為を取り締まりかつその法的決定権を独占しているからだ。その法に触れれば、国家は力ずくで強制的にその人物を取り締めることができる。これこそが国家権力である。国家の成立は、そうした物理的暴力を唯一行使できることから戦争という暴力を可能にした。」と有りました。学生諸君の近況を尋ねたら「先週の土曜日に、川越で従姉の結婚式が有りました。神前結婚式でぷずらしくてとても良い結婚式でした。」「いよいよ教育実習が始まります。私は地元の福島に戻るので少しワクワクしています。1カ月はなかなか長いですが、実りのあるものになるよう、頑張ります。」「先週部活の定期演奏会を行ないました。最後の大会だったので、いつもより気合が入りました。お客さんもたくさん来てくれて、とても楽しかったです。もう学祭まで部活がないので、さみしいです。」と有りました。(4年のゼミが終わってからクレーの絵画を観賞しました。写真はクレーの「世捨て人の庵」です。)