いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。

takuzemi2015-05-20

 いつものように地下の貯蔵室にごみを捨ててから、ホールで新聞を取って自室に戻ります。「しつもん! ドラえもん」の質問は「せいようびじゅつ編」で「テンペラとよばれる絵の具の材料にはよく知られた食べものが使われている。なにかな。」と有りすぐ玉子だと思ったのですが、新聞を開いて答えを探したら「玉子の黄身」と有り、半分だけ当たっていました。解説には「テンペラは「まぜ合わせる」という意味で、色の元になる物と黄身などをまぜ合わせて作る。かわくのが早く水にも強いので広まったんだ。」と有り詳しく解説してありました。それから夏目漱石の『それから』を切り抜いてファイルに投げ込んでおきます。代助は風呂へ這入た。「先生、どうです、御燗は。もう少し燃させましょうか」と門野が突然入り口から顔を出した。門野はこういう事にには能く来の付く男である。代助は、凝と湯に漬ったまま、「結構」と答えた。すると門野が、「ですか」と言い棄てて、茶の間の方へ引き返した。代助は門野の返事のし具合に、いたく興味を有って、独りにやにやと笑った。」(中略)「茶の間を抜けようとする拍子に、「どうも先生は旨いよ」と門野が婆さんに話していた。「何が旨いんだ」と代助は立ちながら、門野を見た門野は「やあ、もう御上りですか。早いですな」と答えた。(中略)「休息しながら、こう頭が妙な方面へ動き出しちゃ、身体の毒だから、些と旅行でもしようかと思ってみた。一つは近来持ち上がった結婚問題を避けるに都合が好いとも考えた。するとまた平岡の事が妙に気に掛かって、転地する計画をすぐ打ち消してしまった。それを能く煎じ詰めてみると、平岡の事が気に掛かるのではない、やっぱり三千代の事が気にかかるのである。代助は其所まで押して来ても、別段不徳義とは感じなかった。むしろ愉快な心持ちがした。」と有り代助の本音が語られています。