大学図書館に行って「漱石研究『こころ』特集」(翰林書房)を借りておきました。

 7時37分の各駅停車新習志野行きで移動を開始しました。8時30分からの教職員健康診断が待っています。大学には8時20分に着き教職員健康診断の会場に出掛けたのですが、私の前に13名程の長い行列が出来ていました。それで長い間、待たされました。受け付けを済ませて最初は尿検査となります。尿検査の後は身長と体重を計ります。次は胸部レントゲン検査を済ませ、その後は心電図検査となります。次は眼底検査で何度も繰り返されて眩しい思いをしました。それから視力測定となり、血圧測定が続きます。聴力検査が済んで内科検診になります。9時20分には最後の検査が終わり構内の自動販売機で南アルプスの天然水を買っておきました。まだ学生食道が開くまで30分の時間が有ります。大学食堂の二階で鉄板を食べてから、大学図書館に行って「漱石研究『こころ』特集」(翰林書房)を借りておきました。冒頭に蓮見重彦氏、小森陽一氏、石原千秋氏の鼎談が置かれ蓮見氏の「今日、実は非常に暗い気持ちでここに上がりました。苦手という意識とは違って、方法的に作品に接近する手がかりがないんです。いや手がかりがないわけではない。それはいろいろ存在しているんですけれども、それを作者・漱石が責任を持って配置していないような気が気がするんです。(中略)「もう一方の点から見ると、あれを書こうとした時が、仮にいつであれ「私」はそれを物語的な構造として示そうとしてるわけです。(中略)「このように、読者にとって釈然としないというか、どうも飲み込みがたい点がたくさんあって虚構に入っていけないって感じがします。」(中略)「あたかも「私」が「先生」になり代わって語っているかのように、ほとんど「先生」と「私」の文体に差異がないということころが、もう一つ、非常に気味が悪い。漱石がそんなことに気が付いていないはずはないと思う。気が付いてないのにはずなのに、いくつかの文体上の特徴さえ拾い上げるくらいに、同じ言い回しをしている。」と有りました。(写真はカミーユピサロの「立ち話」です。)