5限の3年生のゼミでは『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。

 9時40分の各駅停車しもうさ号海浜幕張行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。むすびに代えての中にこんな言葉が有ります。「興味深いことに、読者の方もお気づきかも知れませんが、印象派琳派は浮世絵を通じて親戚関係にある、また印象派を追求すれば、抽象絵画が分かる。その道筋もお示ししたつもりです。この本を通じて美術を生涯の趣味とする方が増えれば、これに勝る筆者の喜びはありません。」と有りました。大学には10時25分に着き、出勤簿に印鑑を押す時間しか有りませんでした。程なく相棒のFさんとの「ランボー読書会」が始まり、ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。「詩の翻訳は散文の翻訳と同じぐらいに難かしい。だが我々には「イルミナシオン」の中に、ある種の数的な構造とテーマに従ってある種の言葉の配列が認められ不変のものとして作用していることが認められると有りました。「ランボー読書会」が終わって学生食堂の二階で鉄板を食べました。ハンバーグ、味噌汁、サラダ、ご飯も付いていて美味しかったですね。教職員懇談室で食べたのですが先客が二人居て賑やかでした。5限の3年生のゼミまで時間がたっぷり有ります。ランボー読書会のテクストの下調べを済ませておきました。ランボーのテクストからの詩の引用が多かったですね。
 5限の3年生のゼミでは『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。「人間はどこに行ったら会えますか?」と言う王子の質問はモラリスト的な問い掛けであることを説明しました。大人は数字が好きであることも、ビジネスマンの住む星で五億六十二万七百三十一の星をビジネスマンが主張するのが虚しいことだと王子さまは考えるのです。花びらが三枚付いた花がこんなことを言います。「人間には根っこがありませんもの。それで人間はずいぶん、苦労しているんです。」と有りました。Nさんの「モードの誕生」、Iさんの「ファッションの誕生」に付いての発表が有りました。学生の近況を尋ねたら「雷が鳴り響いていた夜に蛙もグエッグエッと鳴き始め夏が近付いているんだと感じさせられました。」「ゼミ飲みが六月中にあるみたいなので、他の人と仲良くなれたらいいなと思います。」「全休の日を使ってディズニーランドに行って来ました。平日なので空いていました。」「ものすごく体調が悪い一週間でした。授業もそうですが、バイト先でもたくさんの人に助けて頂いてすごく申し訳なくなりました。来週は復活して今週の分しっかりとみなさんにお礼できるように努めたいと思います。」と有りました。