帰路は新宿で東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で「ユトリロとヴァラドン母と子の物語」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので山下裕二監修の『超絶技巧美術館』(BTBOOKS)を読みました。会田誠の「滝の絵」が有り女子高生が水着を着て滝に登っている画面なのですが、解説には「水着のビミョーなシワが、いいよね。この絵では会田誠さんのロリコン趣味が炸裂しているわけですが、ディテールを見ていくと、水に濡れたちょっとした水着の質感とか、透明感のある水の流れとか、コケの質感とか、ここいちばんの集中力を持って取り組んでいる。」と有りました。新宿で下車して京王新線に向います。初台で下車して東京オペラシティに向います。東京オペラシティアートギャラリーで「高橋コレクション展ミラー・ニューロン」を観賞しました。草間彌生の「無限の水玉」が有り赤い水玉が沢山描かれています。草間彌生の「自画像」は顔中に斑点が有る自画像で髪は長く二つに分けていました。草間彌生の「鳥」は赤い円の中に鳥が飛んでいる画面でなかなか美しい作品でした。草間彌生の「春に立つ」は岩の中に草間彌生の顔が描いてあり軽く笑っています。草間彌生の「かぼちゃ」は斑点が有るかぼちゃで草間彌生らしい作品でした。奈良美智の「In The Darkland」は大きな頭の少女が暗闇に立っている画面で大きな頭が可笑しかったです。奈良美智の「深い深い水たまり」は水たまりの中に少女が居ます。頭には包帯を巻いて茶色のドレスを着ています。Mr.の「ブラジリアン柔術クリスマス」は少女が平行に足を広げています。傍らに少女が笑っている顔も有って可愛かったですね。森村康昌の「はじまりとしてのモナ・リザ」、「身ごもるモナ・リザ」「第三のモナ・リザ」の連作は中央のモナ・リザが妊娠していて大きなお腹をしています。第三のモナ・リザはお腹を破られていて肺と胎児が見えるグロテスクな画面でした。会田誠の「紐育空爆之図」は紐育の街に無数の飛行機が飛んでいる画面であちこちで煙が上がっていて炎も上がっています。帰路は新宿で東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館で「ユトリロとヴァラドン母と子の物語」を観賞しました。先ず42階の会場に入るとスュザンヌ・バラドンの「編み物をする若い女」が有り指先に意識を集中して若い女が編み物をしています。集中している姿を美しいものだと思いました。スュザンヌ・バラドンの「モーリシア・ユキオの肖像」は実に堂々とした肖像で百合の花を前にして勝ち誇ったように立っています。パネルに寄ると小説家で美術評論家の妻だったと言うことです。フィンセント・ファン・ゴッホの「ひまわり」、ポール・セザンヌの「りんごとナプキン」などを楽しんで帰路に着きました。