帰路は東京ステーションギャラリーで「鴨居玲 踊り候え」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『屋根ひとつお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「永久なものは何もない、すべてが変化していく」このことは決して忘れてはならない知恵です。考え方が柔軟であればあるほど苦しみは軽減されます。変化に順応できることが良く生きるためのポイントです。あきらめてはなりません。その後「行動に移すこと」が重要です。」と有りました。赤羽で下車して東京に向います。東京で下車して山手線外回りの電車に乗って有楽町に向います。有楽町で下車してビックカメラの前を直進します。帝国劇場9階に着くと出光美術館が有ります。出光美術館で「東洋の美中国・朝鮮・東南アジアの名品」を観賞しました。様々な壺が展示してあり「青磁神亭壺」は壺の上に高層の楼閣状建築と奏楽人や、たくさんの鳥がとまる多嘴壺が乗り、肩部には貼花装飾飾りによる猿や猪、魚や蟹、亀などの動物やちいさな仏像があしらわれています。「火焔型土器」は燃え上がる火焔のような透かし彫りの装飾が施されています。別室に入るとジュルジュ・ルオーとエドヴァルド・ムンクのコレクションが有りムンクの「犬小屋にて」が有り画面中央には大きなセントバーナード犬が描かれていてこちらを見据えています。ジュルジュ・ルオーの「受難」は「墓場はすべて怒りと不安の巣窟である」と言うタイトルが付いていて墓が描かれれています。帰路は東京ステーションギャラリーで「鴨居玲 踊り候え」を観賞しました。先ず3階の会場に入ると「夜(自画像)」が有り19歳の自画像で、厳しい顔をしています。「夫人像」は柔らかな筆遣いと色調を持った作品で黒とバックの白とが絶妙な雰囲気を醸しています。「パリ郊外の協会」は小さな協会を描いたもので、寂しそうに建っています。周囲は赤で塗り潰されていて黒い木立ちも見えています。「廃兵」は、戦争で負傷し、肢体を失くした傷痍軍人を描いたもので、上着の袖を結んだ廃兵の心に沸き上がる怒り・悲嘆・孤独が良く描かれています。「踊り候え」は酔っぱらいが、ありえない姿でステップを取っています。「酔って候」は酩酊という異世界に行ってしまい、自己を日常から放り出してしまった酔っ払いが描かれていて、パネルに寄ると自画像の流れにあるものと考えられるものだそうです。「旅」はバックを手に歩み出そうとする人物が描かれていて鴨居玲の人生が重ね合わされているとおもったことでした。