Bunkamuraザ・ミュージアムで「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」を観賞しました。

 午後は12時1分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので、友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を読みました。「僕は画家の言葉を引用して絵を語るのは好みませんが、ルオーのこの言葉だけはいいなあと思って記しておきます。「私はこの空の下に生きとし生けるすべてのものを讃える」(著者訳)。熱いですねえ。キリストらしき人の白い衣装も頭のかぶりものもエキゾティズムに満ちて、でもどこか懐かしげな光彩を放っています。女性はマリアでしょうか。キリスト追慕の念に満ちた作品と言えます。」と有りました。池袋で下車して原宿に向います。原宿で下車して明治神宮前東京メトロに乗り乃木坂で下車します。国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。1600円のチケットを買って二階の会場に上がると初期作品が有り「風景」が有ります。殆ど抽象画と言っても無理のない作品で分割された風景を描いています。「心臓の代わりに薔薇を持つ女」は大きな乳房の下に薔薇の花を持つ女がテーブルに凭れています。彼女は金髪で長い黒い靴下を履いています。「不思議の国のアリス」は樹に目鼻が有り、雲に顔や手が有ります。パネルに寄るとマグリット自身のコメントが有り不思議の国では木が生きていると想像した、それらに風景と木には人間の表情が与えられているのだ。」と有りました。帰路は渋谷で下車してBunkamuraザ・ミュージアムで「ボッティチェリルネサンス フィレンツェの富と美」を観賞しました。1500円のチケットを買って会場に入るとフィオリーノ金貨が有り金色に輝いています。偽ピエル・フランチェスコ・フィオレンテーノの「聖母子と洗礼者ヨハネ」は聖母が幼子を拝んでいる構図で傍らには洗礼者ヨハネが居ます。サンドロ・ボッティチェリの「開廊の聖母」は幼子を抱きしめている聖母が居て窓からは青い空が見えます。ロレンツォ・ディ・クレディの「ジャスミンの貴婦人」は女性の美を理想的に抽象化した作品で、ジャスミンは純潔を象徴し、美しい姿の女性でした。トスカーナの彫刻家の「若い貴婦人」は若い貴婦人の浮彫りで横顔で表されていて美しい顔をしています。