『『星の王子さまを』学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。

 やがて、息子は仕事に出掛け、家人は歯医者に出掛け、我が家には誰も居なくなってしまいました。9時40分のしもうさ号海浜幕張行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたので、ドミニック・ローホーさんの『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「窓ガラスを叩きながら、流れていく雨は、ちょうど世間と自分との中間に居場所を確保しているように見える。それは定義できない形で、でも確実に、自分の存在すべての再生を告げているかのようだ。雨が自分を「縁取る」ことで、人生の奥深さとその儚さを思い知らせてくれるのだ。喜び、悲しみ、退屈、エクスタシー!……すべてが雨のスペクタクルに包括されている。」と有りました南越谷で下車して東武スカイツリーラインに向います。大学には10時25分に着き、構内の自動販売機で南アルプスの天然水を買ってから、7階に上がって出勤簿の印鑑を押しておきました。程なくランボー読書会の相棒Fさんが現れて「ランボー読書会」が始まりました。ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読んだのですが、その中にこんな言葉が有ります。「ヴェルレーヌとの田園詩は情けない流儀で終わった。『地獄の一季節』でランボーは現状を明らかにするように努めた。それから二年に渡って彼は科学や言語を大いに学んだ。ロンドンやシュタッツダルト、ミラノ、パリを旅した。」と有ります。ランボー読書会が終わって学生食堂の二階で鉄板を食べました。豆腐のステーキでは困るので、小母さんに確かめたら、豚肉の味噌焼きと言うことで、それを食べました。教職員懇談室で食べたのですが女性の職員が二人居て賑やかだったですね。大量に紙のた類を捨ててからミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』の単語を引いておきました。5限の3年生のゼミでは最初にSさんの象徴主義に関する発表が有りました。象徴主義とは、言語の客観的、具象的、知的内容にこだわらず、言葉の音調、連想、心象、印象などを利用して最も内面的な観念情緒を暗示する芸術上の運動であるとの説明が有りました。『『星の王子さまを』学ぶ人のために』(世界思想社)を輪読しました。「どこにいるんですか、人間たちは?」と言う問い掛けは優れてモラリスト的な問いであり、人間性探求者の問いであることも説明しました。学生の近況を尋ねたら「今週は中学校の教育実習を受け入れをお願いした地元の群馬に一日だけ帰りました。校長先生と面談をして無事承諾がもらえたのでよたったです。」「最近はバイトと授業の課題で忙しくあまり寝ていないのでとても眠いです。」「ボランティア補助教員の仕事を先週の水曜日から開始しました。」「近頃はよく雨に降られてしまい、火曜日に至っては土砂降りの雨を浴びることとなってしまった。夕立は見る分には結構だが、降られるとなると嫌なもの。」と有りました。