国立新美術館で「マグリット展」を観賞しました。

 11時41分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『屋根ひとつお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「幸せとは依存せずにいられることです。誰にも、何にも。たとえば鼻持ちならない上司、不機嫌な連れ合い、ブルジョワ的なサークルに「馴染めない自分」……。反対に、幸せになるには自由に生きることです。自分が住む場所を自ら選ぶ自由、つきあう友や交流関係を選ぶ自由です。人間関係は本当に自分が好きな人、自分を成長させる人に限定して淘汰していくといいでしょう。」と有りました。池袋で下車して原宿に向います。明治神宮前で乗車して乃木坂で下車して六番出口を出ると国立新美術館はすぐ近くです。先ずは二階に上がって「マグリット展」を観賞しました。今日は最後と言うことで大勢の観客が詰め掛けていました。「風景」が有りパネルに寄ると「たとえば木においても常に色や技法、かたちによって厳密に一定の木というものが作られているわけではないという性質と合致しているのです。」と有りました。「プリムヴェル」は美しい女の肖像で緑のドレスを纏い赤いカーテンの影に隠れていて、神秘的な微笑を湛えています。「彼は語らない」はマスクの後ろに女が居て大きな眼をしています。髪は黒く唇も真っ赤です。「風景の魅惑」は空っぽの額縁が一つ置いてあるだけの作品で、マグリットが風景を想像してみろと言う声が聞こえてきました。「恋人たち」は布を被った男女が居て互いに唇を寄せ合っています。「深淵の花」はパネルに寄ると最も日常的な物に悲鳴を上げさせたいという私の意図のもと、それらは新しい順番で並べられ、心を掻き乱すような重要さを持たなければなりませんでした。」と有りました。「美しい言葉」はピンクの薔薇が一本置いてある画面で薔薇から湯気が立っています。一階に降りて「ニッポンのマンガ、アニメ、ゲーム展」を観賞しました。「ナルト」が有り忍者を題材にした作品で主人公を金髪で青い眼にし、オレンジのジャージを着用させるなど、ポップに造形し直した。「名探偵コナン」は「見た目は子供、頭脳は大人」の名探偵コナンは抜群の推理力で難事件を解決していく推理物語と有りました。「美少女セーラームーン」はパネルに寄ると「魔法少女」ものを魔法で変身しアイテムを駆使して敵と戦う「戦闘美少女」ものへと昇華させた。後に続く戦闘美少女ものの基礎になったと。」と有りました。