三限の演劇論ではオスカー・ワイルドの「サロメ」に付いて語りました。

 11時32分の各駅停車東京行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『屋根一つお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「旅は、明確な目的を持って行なうと、より実り多いものになります。ヨーロッパの著名人の家を訪ねて歩く旅も、興味が尽きないのではないでしょうか。モーパッサンもよく訪れたと言われる、『ボヴァリー夫人』の著者ギュスターブ・フロベールのクロワッセにあるパビリオン。ランボーと並ぶフランスの代表的詩人マラルメが晩年過ごした小さな館。ブルターニュ地方のケネス・ホワイトの家。」と有りました。南越谷で下車して東武スカイツリーライン11時54分の南栗橋行きに乗って、大学には三限の終わる10時10分に着き三限の演劇論ではオスカー・ワイルドの「サロメ」に付いて語りました。「舞台はユダヤ王ヘロデの宮殿の広大なテラス。饗宴の間からテラスに出てきた王女サロメは予言者ヨカナーンに不思議な魅力を感じる。そして「そなたの口へくちづけさせておくれ」と何度も迫る。ヘロデは継娘のサロメに欲情を抱いており、踊ってくれたら何でも欲しいものを何でも与えると約束してサロメに踊らせる。サロメはヨカナーンの首を要求して、ついにこれを手に入れ接吻する。だが、ヘロデの命令によりサロメは兵士たちの盾で押しつぶされて幕となる。」とお話ししました。四限の四年の「卒業研究」では前田英樹氏の「物と物体」を輪読しました。私たちは現実を生きる中で、身体によって物に姿を生じさせ、物からの抵抗に対して、適切な行動をとるのである。」と学びました。学生諸君の近況を尋ねたら「最近内定をを貰うことができました。周りの子は結構決まっていたので焦っていたので、すごくホッとしました。残りの時間は卒論頑張りたいと思います。」「実習校から連絡が入り来週にノートをとりに、訪問することになりました。子供たちと会えるので楽しみです。」「最近は特にやることがなく、毎日ボーッとして過ごしています。そろそろ夏服が欲しいと思いました。」「一先ず就職活動が落ち付いた。まだ第一志望の鍵はこれからなので、ここでもう一度気を引き締めたい。」「先週、今週と雨が続いています。こう毎日天気が悪いと洗濯物も干せませんので気が滅入ります。なんとかしてください。」と有りました。