パナソニック汐留ミュージアムで「アール・ヌーヴォーのガラス展」を観賞しました。

 11時41分の快速新木場行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『屋根一つお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「ミツバチは群れをなして移動します。一方で猫は孤独を好みます。人間は、といえば、その両方でしょう。仲間を必要とするときもあれば、自分だけの時間も大切と考えるからです。とりわけ、ある人たちにとっては、孤独が生きていくうえで欠かせない場合も有ります。それが一時的に必要なのか、恒常的なものなのかは人それぞれですが、そういう人にとってみれば、いずれの場合も孤独は救命用のブイとなるのです。」と有りました。赤羽で下車して11時57分の快速大船行きに乗り、新橋を目指します。新橋で下車してパナソニック汐留ミュージアムで「アール・ヌーヴォーのガラス展」を観賞しました。シニア料金の900円を支払って4階の会場に入るとウジーヌ・ルソーの「花器キマイラの頭」が有りパネルに寄ると「キマイラはギリシャ神話に登場する想像上の動物で、この作品では、中国や日本の獅子とも解釈できる。魚の上に広がる日本の亀甲模様に似た装飾は「ライオンの皮膚」と呼ばれ、ルソーやレヴェがしばしば用いている。」と有りました。ウジェーヌ・ルソーの「花器「竹」」は竹の形を描いた花器で表面には竹が見え繊細な感じを受けたものでした。ウジェーヌ・ルソーの「台蓋付花器」は前面に水面から跳ね上がる鯉、背面にはハスをはじめとする様式化された水草が置かれ、パネルに寄ると「鯉」は中国や日本において、男らしさや強さや勇気、戦いにおける忍耐強さなどの象徴。この鯉は葛飾北斎の門人、二代目葛飾歳斗による彩本版画にならった可能性がある。」と有りました。エミール・ガレ、ナンシーの「花器(マルタゴンリリー)」は百合の花が表面に焼き付けてあり雄蕊が垂れ下がっています。エミール・ガレ、ナンシーの「花器(カッコウマツヨイグサ)」はパネルに寄ると「正面にリンゴの枝に止まるカッコウマツヨイグサをマルケトリ技法によって象嵌し、背景には暗赤色のガラス片を重ねて象徴的な風景を表現している。エミール・ガレ、ナンシー「かきこうもり)」は蝙蝠が夜に飛んでいる光景を描いたもので雲が飛ぶのを邪魔しているように感じられました。ルオー・ギャラリーではジュルジュ・ルオーの「アフリカの風景」は黒人が両手を挙げている叫んでいる風景や「アクロバット」は奇妙なポーズを取った軽業師がいて顔もなく、片方の腕で傾いている頭を支えていました。帰路は渋谷で下車して「Bukamuraザ・ミュージアムで「エリック・サティとその時代展」を観賞しました。先ず1400円のチケットを買って会場に入るとロートレックの「ディヴァン・ジャポネ(日本の長椅子)」が有りこの名の。カフェ・コンセールはモンマルトルの芸術家のたまり場になった」と有りました。ジュール・シェレの「踊り子たちの愛人」は男の傍らに踊り子が楽しそうに踊っている画面で、後ろに居る男が彼女の愛人なのでしょう。ウジェーヌ・オジェの「ランテルヌ」はコウモリのような生き物はカトリックの神父で国家に対する敵として描かれている反教権の仕方がないと思ったことでした。ジャン・コクトーの『パラード』に関する覚え書きと素描は細かなインクで描き込まれたノートで傍らには落書きのピカソや女の絵が有りました。