3限の演劇論では「内破の予感」と題してお話ししました。

 11時42分の南船橋行きで移動を開始しました。車中では幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの『屋根一つお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「階段を踏み外して転倒する、肘掛け椅子から窓まで、風呂場から寝室までの歩行も困難になる……。年をとるとこのような問題が必ず出てきます。高齢者の生活には、住まいが狭ければ狭いほどよいと私は考えます。広すぎる住まいでは、心身の衰えが表れだしたら、できると思っていたことも難しいでしょう。家が広いと探し物も多くなります。ご高齢の方がひとりで広い住まいに住むよりも、小さな都心のマンションに住み、さらにご近所との知り合いがいるとより安心です。」と有りました。南越谷で下車して東武スカイツリーライン12時4分の東武動物公園行きに乗り北越谷で下車大学には12時20分に着き、学内の自動販売機で南アルプスの天然水を買っておきました。3限の演劇論では「内破の予感」と題してお話ししました。カーテンや畳や幕を通して、現実と虚構が、過去と現在が、自在にゆきかいまじり合う。表層の近代をめくると、そこに前近代の風景が現れる。ホストモダニズムとは、全体性を拒む意志であり完結性の神話を回避する身振りである。」とお話ししてからDVDの「身毒丸」を観賞しました。4限の卒業研究では柄谷行人氏の「畏怖する人間」を輪読しました。『こころ』の先生は「慄とする」ような荒涼たる風景の中で死ぬのだ。それから前田愛の「BERLIN 1888」を輪読しました。主人公太田豊太郎は「奥深く潜み足りしまことの我」に目覚めた者としてこのクロテステル巷に足を踏み入れ、そしてやがてはエリスとの出会いを果たすことになるのである。と学んでから、学生の近況を尋ねたら「いよいよ8月になると経団連による新卒採用の正式な開始となり、本腰を入れて就職活動をしたいと思います。」「最近は読書をよくしています。気になった本や話題の本などを図書館で読んでいます。」「私は実習校へノートを取りに訪問しました。」「この前の日曜日、初めて足立の花火大会に行きました。何万発もの花火があがり、とても奇麗でした。」「最近はとにかく外が暑く、汗っかきな私にとっては苦しい季節になりました。」「試験が一段落ち付いたので、そろそろ本格的に卒論の準備をうようと思う。」と有りました。