自宅に帰って3年ゼミ生の採点に取り掛かりました。

 9時3分の新習志野行きで移動を開始しました。幸い座席を確保できたのでドミニック・ローホーさんの車中ではドミニック・ローホーさんの『屋根一つお茶一杯』(講談社)を読みました。その中にこんな言葉が有ります。「私はロンドンに行くと、必ずヴィクトリア&アルバートミュージアムを訪れます。ここにコルビュジエと同じく、近代三大巨匠のひとりアメリカの有名な建築家フランク・ロイド・ライト氏が設計したサロン・ベージュと呼ばれている部屋があるのです。今までにこの場所に何回足を運んだかわかりません。部屋は、壁や床だけでなく椅子の腰掛けの部分などまでが同じ材質、同じ色で統一されています。それはとても薄いモケット生地です。」と有りました。南越谷で下車で下車して東武スカイツリーライン9時24分の北越谷行きに乗り北越谷で下車して大学には9時40分に着き多文化準備室の助手のMさんに演劇論と文学の出席簿の最終版を受け取っておきました。自宅に帰って3年ゼミ生の採点に取り掛かりました。Iさんのレポートは「ピグマリオン」に見る二つの生き方と言う題で、バーナード・ショーの「ピグマリオン」を扱い、この作品はオープンエンドのようなものが感じられる。ショー自身、「ヒギンズとイザイラが結ばれることはない」と説明しているが、ミュージカルや映画では、ふたりが結ばれる「ハッピーエンド」幕を閉じる。「男女が結ばれる」というハッピーエンドもいいが、「男女それそれぞれの意志を大切にし、それぞれの道を歩んでゆくというのも、またハッピーエンドだと感じた。Sさんは「かぐや姫物語について」と言うタイトルで、かぐや姫は月という「異界」の住人である。聖地であり、理想郷である月は不老不死の世界であった。Nさんのレポートは「モードの女王ココ・シャネル」と言うものでシャネルは「仕事と恋に生きた女」と言われていますが、結婚だけはしませんでした。「シャネルは「翼を持たずに生れたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」という名言を残しました。(写真はカミーユピサロの「立ち話」です。)