『封印歌謡大全』を一気に読了しました。

takuzemi2007-06-29

石橋春海著『封印歌謡大全』(三才ブックス)を一気に読了しました。著者の石橋さんは、発売禁止、放送禁止となった楽曲を追いかけて、1920年から2007年までの時代を<封印歌謡>という視点から見事に浮き彫りにしています。実を言えば私の愛唱歌がぞろりと満載されているのにのけ反ってしまいました。自分がこれ程までにアウトロー志向の強い人間だとは思っていませんでした。(^_^;・・・<封印歌謡>のリストの中から好きな歌を一曲だけ選ぶなら「イムジン河」ですが、この歌もまだ封印は解けていないのですね。驚きです。
一曲ごとに見開きで、アルバムジャケットの写真が載っている構成も洒落ています。「封印歌手・克美しげるの半生」や「作家・川内康範封印作品」などの幕あいも充実しています。「差別用語」などの問題についても考え直す材料になる作品です。荒木経惟のカバー写真もなかなか良い雰囲気を醸しているとは思いませんか。