『夢十夜』から「第二夜」を読みました。

午後の4限の時間は研究室で堀田善衛先生の『ミシェル 城館の人』の第2巻を読み進めました。「サン・バルテルミーの大虐殺」へと流れ込んでいく時間が沈着な筆致で書き綴られています。以前、映画『王妃マルゴ』で見て余りの残虐な画面に不快感を感じてしまったほどでした。・・・こちらの堀田先生の筆は様々な政治的対立関係を克明に分析して描写していくもので何とも迫力があります。
5限の4年生のゼミは漱石の『夢十夜』から「第二夜」を読みました。DVDの『ユメ十夜』も冒頭から第四夜までを通して見てみました。様々な論者たちの多様な解釈がある作品ですが、先ずはテクストの「表層」にあるものを精密に読み取っていく必要があります。描写や語りの細部を読むことで何が言えるのかを明らかにしなければなりません。(楽しいレポートを期待しています。)