『星の王子さま』を原文で読み進めました。

午後の4限のフランス語5は受講生が少なくて、ほとんど読書会のような様相を呈してきました。今日はA君がお休みで、Iさんと二人で『星の王子さま』を原文で読み進めました。加藤晴久先生の『自分で訳す星の王子さま』(三修社)をテクストに使っているのですが、細部まで行き届いた素晴らしい注釈の部分にむしろ楽しまされてしまいます。もちろんサンテグジュペリの原文の美しさも言うまでもありません。けれども、その美しさを読み取れるのも優れた注釈の仕事があってのことなのでしょう。このような本で学べることは実に有り難いことです。
5限の4年生のゼミでは発表する予定だったゼミ生が急な用事が入ってしまったために、今日はゼミ生諸君の近況を語ってもらいながら、卒論執筆のためのアドバイスを加えるという形でゼミを展開しました。
インターネットで調べれば書けてしまうような卒論は書いてもらいたくありません。自分の切実な疑問に自分自身で答えを出すという姿勢を見せてほしいのですね。漱石の『門』で参禅した宗助に老師が言う「もっと、ぎろりとした所を持って来なければ駄目だ」(新潮文庫p.270.)という言葉をゼミ生の諸君は参考にしてください。(^o^)/~