相棒のFさんと研究室で「ランボー読書会」を楽しみました。

 1限のフランス語は「小さなコント」の第9章の「牡蛎と馬」の復習から入りました。プリントを配付して1文ずつ簡単に文意を説明していきました。37ページの7行目からはまだ読んでいない部分です。受講者名簿に沿って学生諸君に1行ずつ発音してもらい、訳文も考えてもらいました。訳読のページを読了して、次のプリントを配りました。モデル9の文法事項は代名動詞が中心です。「誰が?」→「誰も〜ない」や「何か?」→「何も〜ない」の系列を練習しました。西洋絵画のDVDを観てもらおうと思ったのですが、クリムトモディリアーニロートレックも観てしまったと学生諸君が言います。仕方がないので「再放送」ということにしました。ロートレックをもう一度観てもらうことにしたのです。「別解」はいつでもあり得るということでしょうか。
 2限の時間帯は相棒のFさんと研究室で「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボー研究家ブリュネルのテクストを一行ずつ音読して訳していきました。テクストの中にランボーの「イリュミナシオン」からの引用が書き込まれてありました。3.「青春」からの引用です。「教訓的な声は追放され……肉体の無邪気さは苦々しくも鎮められ……アダージョ。−ああ!青春期の限りないエゴイズム、勤勉なオプティミズム。あの夏、世界はなんと花々に満ちていたことか! 歌の調べも物の形も死んでゆき……合唱だ、無力と不在を宥めるために! グラスの、夜のメロディーの合唱だ……まさに神経は、今にもコースをはずれて漂い出ようとしている。」(宇佐美斉先生訳)どうです、なかなか素晴らしいでしょう!