2007-06-15から1日間の記事一覧

「内定が取れた」とH君の報告です。

3限の授業が終わって研究室に戻ったら4年ゼミ生のH君が「内定が取れた」と報告に来ました。就職活動では色々と苦労していたH君です。無事に良いところに決まって一安心です。「良かったな」と声を掛けました。もうワンランク上の内定を狙っている様子で…

「絵を描くことは構成することなのだ。」(セザンヌ)

3限のフランス語1は順調に新しい章を読み上げて残り時間でセザンヌのビデオを見ました。パリでの生活に疲れたセザンヌは故郷のエクス・アン・プロバンスに戻ってレスタックの海を描き始めます。「僕は自然を見始めるのが少し遅かったのだ」と言う訳です。…

『漱石の記号学』を読了しました。

石原千秋著『漱石の記号学』(講談社選書メチエ)を読了しました。著者は自作について「あるテーマごとに漱石の小説を横断的に論じる」(p.252.)試みだと述べています。「漱石の方法」と題された序章に続いて、各章には「次男坊の記号学」、「長男の記号学」…

三四郎の帽子を一緒に探してみよう。

以前、このブログで紹介した千種キムラ・スティーブンさんの『三四郎』論の中には、主人公の三四郎が自分の帽子に対して滑稽なまでにこだわりを抱いている点が指摘されていました。その事実を確認するためには、テクストに当たってみるのが一番早道でしょう…