サンドラルスの詩の一節を思い出しました。

 昼休みには図書館まで往復しました。地下の閲覧席の並びの書架を巡って、面白そうな本を探しました。今日は川喜田二郎著『創造性とは何か』(祥伝社新書)、ル・クレジオ著・豊崎光一訳『来るべきロートレアモン』(朝日出版社)、宮崎かすみ著『百年後に漱石を読む』(トランスビュー)の3冊を借りておきました。温かくなってきて、キャンパスにも豊かな陽光が降り注いでいます。
 午後は2つの会議が続きました。12時45分からは国際交流委員会、14時40分からは外国語教育委員会です。どちらも議題が多くて時間が掛かります。なかなか図書館で借りてきた本を読めません。
 会議が終わって研究室に引き上げてきました。窓の向こうに素晴らしい夕焼けの風景が広がっていました。北杜夫さんの『どくとるマンボウ航海記』の中に引用されていたブレーズ・サンドラルスの詩の一節を思い出しました。「血だらけのけものの体を/夕方/海辺づたいにひいてゆくのは このおれだ/おれが行くとき/波間から無数のタコが立ちあがる/夕陽だ・・・」と言うのです。(記憶で書いているので細部の正確さには自信がありません。ごめんなさい。)
 帰宅して一休みしてから、コンピュータを起動しました。Wzエディターのアウトラインの形式になっている「ヨーロッパの文学」の講義録を開きました。「デカルトパスカル」の講義録をワードに載せてプリントしておきました。これで何とか明日の講義用のデータは充分だろうという考えです。授業の「乗り」が良いか悪いかは当日のコンディションにも寄るのですが・・・。